Power PlatformとAppSheetのアレコレ蓄積ブログ

【Power Automate】Formsの未回答者に自動でリマインドする<#002>

やりたいことForms未回答者に定期的にリマインドメールを出したい
使うアプリ 
改善効果未回答者を探し対象者にメールを出す作業が無くなる(約15分削減/回)
パッケージあり
いいね数
リマインド回数が多ければ改善効果絶大

手順

未回答者一覧ファイル準備

Power Automate未回答者リマインドフロー作成

定期的に実行させるフローを作成する

Power Automateの基礎的な操作手順が分からない方は以下をご参照ください。

Step.1 未回答者一覧ファイル準備

前回の手順で作成したExcelファイルを使用します。出来ていない方はそちらを先に作ってください。ダウンロードもできます。

リマインド日時が欲しかったので、reminddate列を追加しています。無くてもいいんですが、入れておきます。

Step.2 Power Automate未回答者リマインドフロー作成

フローダウンロード&修正箇所

フローのパッケージは以下からダウンロードすることが可能です。また、インポート手順はこちらを参考にインポートを行ってみてください。1からフローを作らなくてもいいので、非常に効率的です。

また、インポート後の修正箇所を簡単に説明します。ここだけ変えればとりあえず動くだろうという箇所です。

修正対象のステップ

①Excelファイルの指定のし直し

[表内に存在する行を一覧表示]について、接続をしなおした後、ファイルの指定を変更します。

同様に[行の更新]についても接続と設定をし直します。

②共有メールボックスからメールを送信する (V2)

接続をし直した後、[元のメールボックスのアドレス]を任意のメールアドレスに変更してください。共有メールボックスについてはこちらを参照ください。

以上です。これでフローは動きますが、以降は各ステップの詳細を説明しています。必要な方のみご覧ください。

各ステップの説明(フロー全体)

全体のフローは以下の通りです。

ステップごとに説明していきます。

Step.2-1 Recurrence

フロー(リマインド)を実行したい好きなタイミングをセットします

開始時刻以降にフローが実行されます。月曜日と木曜日にリマインドしたいが、今週はまだリマインドしたくない場合は、来週月曜日の日時をセットします。

Step.2-2 変数を初期化する-配信件数

[配信件数]変数を[整数]としてセットします

後続処理で使用します。

Step.2-3 現在の時刻&タイム ゾーンの変換

現在の時刻を日本時間に変換します

リマインドした日時をExcelに追記する為に設定しています。

Step.2-4 前処理(対象者の抽出)

Step.2-4-1 表内に存在する行を一覧表示-StatusがOK以外を抽出

Step.1のファイルを指定します
フィルタークエリに以下の文字をコピペします

コピーしました!

フィルタークエリ
status ne 'OK'
躓きポイント
  • 半角・全角の違い等で予期せぬエラーが発生する可能性があります。
  • Excelテーブルが256行以上になる場合(対象者が256人以上)は、しきい値を変更する必要があります。こちらを参考に設定してください。
このステップをもう少し詳しく

Excelテーブルで、「status列」=G列に「OK」と入力されていない行を取得する ということをしています。

下記例だと、1行目は「OK」なので、2行目だけ取得する(リマインド対象) ということになります。

Step.2-4-2 変数の設定-配信件数

変数[配信件数]に以下の式をセットします

コピーしました!

関数式
length(outputs('表内に存在する行を一覧表示-StatusがOK以外を抽出')?['body/value'])

メール送信時に本文に表示させるために、配信件数が何件あるのかを取得しています。

Step.2-5 未回答のユーザーにリマインドメールを送信する

Step.2-5-1 行の更新

Step.1のファイルを指定します
キー列と値は[mail]、reminddateに[変換後の時間]をセットします

リマインドされたかどうかを確認したいので、リマインド日時をExcelに追記しています。

Step.2-5-2 共有メールボックスからメールを送信する (V2)

共有メールボックスのアドレスを指定し、宛先は[mail]をセットします
件名や本文は任意に変更します

個人から送信ではなく、共有メールボックスから送信しているかについてはこちらを参照ください。宛先や本文に前のステップで使用した値を入れています。これにより、動的に文字を変えて送信することが可能です。

個人からメールを送ってもいいという場合は、[メールの送信]ステップを使用します。

Step.2-5-3 待ち時間

待ち時間に[10秒]セットします

これを入れる理由は、メールサーバの過負荷を考慮しての対応です。1度に大量のメールを送信することで予期せぬエラーが発生するのを防止しています。その時間に送信する必要が無い限り、入れておきます。

このステップをもう少し

フロー実行中に、指定した時間だけ処理をストップします。指定した時間が経過後に再度そのステップから動きます。アクション名は「遅延」で検索すると出てきます。

フローの説明は以上です。

実運用時に気を付けること

  • フィルタークエリの記述を気を付けること(コピペが望ましい)
  • メール送信時に上長承認が必要な仕組みが入っている場合、組織のルールに従って設定すること
  • Excelテーブルが256行以上になる場合はしきい値を変更する必要がある

本記事で参照させていただいたサイト様

いつも大変参考になる情報をありがとうございます。

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